武蔵野美術大学 美術館・図書館 イメージライブラリー

  • HOME>
  • ベルリン国際映画祭

ベルリン国際映画祭

戦後のドイツで設立された大規模な映画祭

ベルリン国際映画祭は、ドイツの都市ベルリンで毎年2月に開催される映画祭です。戦後の1951年に設立され、1955年に国際映画祭として公認されました。新人監督の発掘に力を入れたり、社会的・政治的な作品が集う傾向があると言われており、第52回(2002年)には宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』がアニメーション作品として初の金熊賞を受賞したことでも話題となりました。イメージライブラリーでは、各年の最高賞である金獅子賞受賞作品を中心として、現在まで高い評価を得ている作品をコレクションしています。

恐怖の報酬

監督/ アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
一攫千金を夢見る男たちが、わずかな振動で爆発するニトログリセリンをトラックに載せて悪路を進む。恐怖を前にした人間の細やかな心理描写が、手に汗握るサスペンスをいっそう盛り上げる。第3回(1953年)の金熊賞を受賞し、第6回(1953年)カンヌ国際映画祭でもグランプリを獲得。

アルファヴィル

監督/ ジャン=リュック・ゴダール
管理社会化した都市アルファヴィルにやって来たひとりの探偵。彼の仕事はこの都市を掌握する人工知能の破壊と設計者の逮捕、そして先に派遣されて行方不明となったエージェントの捜索だった。ゴダールがパリ市街を近未来都市に見立てたSF映画。第15回(1965年)の金熊賞受賞作。

ヴェロニカ・フォスのあこがれ

監督/ ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
スポーツ記者のロベルトが出会った、ヴェロニカ・フォスという名の女優。過去の栄光にしがみつきながら薬物に依存して生きる彼女に興味を持ち、その身辺を洗ったロベルトは、ある人物の陰謀を知ることになる。第32回(1982年)の金熊賞受賞作。

紅いコーリャン

監督/ チャン・イーモウ
年の離れた酒屋の主のもとに嫁ぐことになった18歳のチアウルと、彼女を強盗から救った男ユイの出会い。結婚と出産。そして日本軍の侵攻。神話的な物語を鮮烈な紅の色彩で描く、チャン・イーモウの初監督作。第32回(1982年)の金熊賞を受賞。

ウェディング・バンケット

監督/ アン・リー
台湾からニューヨークへと渡り、恋人のサイモンと暮らす青年実業家ウェイトン。彼は自身が同性愛者であることを故郷の家族に隠していたが、早く結婚をしろと催促する父母を安心させるため、友人である女性ウェイウェイと偽装結婚の計画を立てる。第43回(1993年)の金熊賞受賞作。

ベルリン国際映画祭・金熊賞受賞作品


第1回 1951年
裁きは終りぬ(アンドレ・カイヤット)
シンデレラ(ウィルフレッド・ジャクソン)
ジープの四人(レオポルド・リントベルク)
In Beaver Valley(ジェームズ・アルガー)
…Sans laisser d’adresse(ジャン=ポール・ル・シャノワ)

第2回 1952年
春の悶え(アルネ・マットソン)

第3回 1953年
恐怖の報酬(アンリ=ジョルジュ・クルーゾー)

第4回 1954年
ホブスンの婿選び(デヴィッド・リーン)

第5回 1955年
The Rats(ロバート・シオドマク)

第6回 1956年
舞踏への招待(ジーン・ケリー)

第7回 1957年
十二人の怒れる男(シドニー・ルメット)
生命の神秘(ジェームズ・アルガー)※ドキュメンタリー

第8回 1958年
野いちご(イングマル・ベルイマン)
ペリ(N・ポール・ケンワージーJr.、ラルフ・ライト)※ドキュメンタリー

第9回 1959年
いとこ同志(クロード・シャブロル)
白い荒野(ジェームズ・アルガー)※ドキュメンタリー

第10回 1960年
El Lazarillo de Tormes(チェザーレ・フェルナンデス・アルダヴィン)

第11回 1961年
夜(ミケランジェロ・アントニオーニ)

第12回 1962年
或る種の愛情(ジョン・シュレシンジャー)

第13回 1963年
武士道残酷物語(今井正)
Il diavolo(ジャン・ルイジ・ポリドロ)
Der große Atlantik(ピーター・ベイリス)※ドキュメンタリー

第14回 1964年
野性のもだえ(イスマイル・メチン)

第15回 1965年
アルファヴィル(ジャン=リュック・ゴダール)

第16回 1966年
袋小路(ロマン・ポランスキー)

第17回 1967年
出発(イエジー・スコリモフスキ)

第18回 1968年
Ole dole doff(ヤン・トロエル)
Portrait d’Orson Welles(フレデリック・ロジフ)※ドキュメンタリー

第19回 1969年
Rani radovi(Zelimir Zilnik)

第20回 1970年
※金熊賞の選出なし

第21回 1971年
悲しみの青春(ヴィットリオ・デ・シーカ)

第22回 1972年
カンタベリー物語(ピエル・パオロ・パゾリーニ)

第23回 1973年
遠い雷鳴(サタジット・レイ)

第24回 1974年
The Apprenticeship of Duddy Kravitz(テッド・コッチェフ)

第25回 1975年
The Adoption(Marta Meszaros)

第26回 1976年
ビッグ・アメリカン(ロバート・アルトマン)

第27回 1977年
処刑の丘(ラリーサ・シェピチコ)

第28回 1978年
The Trout(ホセ・ルイス・ガルシア・サンチェス)
Max’s Words(Emilio Martinez Lazaro)
Ascensor(Tomas Munoz)

第29回 1979年
David(ペーター・リリエンタール)

第30回 1980年
Heartland(リチャード・ピアース)
Palermo oder Wolfsburg(ヴェルナー・シュレーター)

第31回 1981年
急げ、急げ(カルロス・サウラ)

第32回 1982年
ヴェロニカ・フォスのあこがれ(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー)

第33回 1983年
Ascendancy(エドワード・ベネット)
The Beehive(マリオ・カムス)

第34回 1984年
ラヴ・ストリームス(ジョン・カサヴェテス)

第35回 1985年
ウェザビー(デヴィッド・ヘア)
Die Frau und der Fremde(Rainer Simon)

第36回 1986年
Stammheim(ラインハルト・ハウフ)

第37回 1987年
The Theme(グレフ・パンフィーロフ)

第38回 1988年
紅いコーリャン(チャン・イーモウ)

第39回 1989年
レインマン(バリー・レヴィンソン)

第40回 1990年
つながれたヒバリ(イジー・メンツェル)
ミュージック・ボックス(コンスタンタン・コスタ=ガヴラス)

第41回 1991年
House Of Smiles(マルコ・フェレーリ)

第42回 1992年
わが街(ローレンス・カスダン)

第43回 1993年
ウェディング・バンケット(アン・リー)
香魂女-湖に生きる(シェ・フェイ)

第44回 1994年
父の祈りを(ジム・シェリダン)

第45回 1995年
ひとりぼっちの狩人たち(ベルトラン・タヴェルニエ)

第46回 1996年
いつか晴れた日に(アン・リー)

第47回 1997年
ラリー・フリント(ミロス・フォアマン)

第48回 1998年
セントラル・ステーション(ウォルター・サレス)

第49回 1999年
シン・レッド・ライン(テレンス・マリック)

第50回 2000年
マグノリア(ポール・トーマス・アンダーソン)

第51回 2001年
インティマシー/親密(パトリス・シェロー)

第52回 2002年
ブラディ・サンデー(ポール・グリーングラス)
千と千尋の神隠し(宮崎駿)

第53回 2003年
イン・ディス・ワールド(マイケル・ウィンターボトム)

第54回 2004年
愛より強く(ファティ・アキン)

第55回 2005年
U-Carmen e-Khayelitsha(マーク・ドーンフォード=メイ)

第56回 2006年
サラエボの花(ヤスミラ・ジュバニッチ)

第57回 2007年
トゥヤーの結婚(ワン・チュアンアン)

第58回 2008年
エリート・スクワッド(ジョゼ・パジーリャ)

第59回 2009年
悲しみのミルク(クラウディア・リョサ)

第60回 2010年
蜂蜜(セミフ・カプランオール)

第61回 2011年
別離(アスガー・ファルハディ)

第62回 2012年
塀の中のジュリアス・シーザー(パオロ・タヴィアーニ、ヴィットリオ・タヴィアーニ)

第63回 2013年
私の、息子(カリン・ピーター・ネッツァー)

第64回 2014年
Black Coal, Thin Ice(ディアオ・イーナン)

第65回 2015年
タクシー(ジャファール・パナヒ)