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アート・ドキュメンタリー

アートをテーマにした新しい映像表現の形

アート・ドキュメンタリーとは、アーティストやその制作過程に迫ったドキュメンタリーや広く美術に関する映画作品も含めた作品のことを意味します。単なる記録映像に留まらず自立した作品としても認められており、フランスやカナダでは古くからアート・ドキュメンタリーに特化した映画祭もあります。イメージライブラリーでは、日本でアート・ドキュメンタリーという言葉を定着させた「ユーロスペース・アート・ドキュメンタリー」シリーズを始め、国内外の優れたアート・ドキュメンタリーをコレクションしています。

ボルタンスキーを探して

監督:アラン・フレッシャー

 

過去の記憶や記録をテーマに写真を用いたインスタレーション作品で知られるフランスの現代美術家、クリスチャン・ボルタンスキー。行方不明のクリスチャン・Bという人物を探して彼の痕跡を蒐集する、という架空の設定が仕掛けとなって、このアート・ドキュメンタリーそのものがボルタンスキーの作品世界とリンクしている。

自身もアーティストとして活躍する監督のアラン・フレッシャーは、ボルタンスキーの初期映像作品にカメラマンとして協力したり、ボルタンスキーがフレッシャーの映像作品で美術を担当したりと長年に渡り互いの作品に関わり合って来た。ボルタンスキーに関するアート・ドキュメンタリーは、1970年と1984年にも制作している。

イヴ・サンローラン

監督:ジェローム・ド・ミソルツアルメル・ブリュスク

 

このドキュメンタリーでは、伝説のファッション・デザイナー、イヴ・サンローランの3つの美しい邸宅を舞台に、彼の作品を纏ったモデル達が次々と現れ、そこにサンローラン自身の言葉で創作の苦悩、美やファッションに対する想いなどが折り重なるように綴られている。

ギルバート&ジョージの世界

監督:ギルバート&ジョージ

 

イギリスで活動するユニット、ギルバート&ジョージ。常にスーツ姿で、折り目正しく大人しいサラリーマンのような二人だが、彼等の行う全てのことが彫刻作品であり、自らがアートである、という「リヴィング・スカルプチャー(=生きている彫刻)」のコンセプトに基づき、パフォーマンス、絵画、文章、写真、ビデオなどあらゆる手法を用いて、しばしば過激なテーマを取り扱い物議を醸している。
ギルバート&ジョージが自作自演した本作品は、彼等の複層的な表現世界が凝縮された映像作品であり、またアーティスト自身によるアート・ドキュメンタリーでもある珍しい作品。

制作・販売/イッシプレス
協力/オン・サンデーズ

廃墟から光へ ジョルジュ・ルース

監督:岸本 康

 

1995年に起きた阪神・淡路大震災では多くの建物が倒壊した。震災後、キュレーターの岡部あおみによって「阪神アートプロジェクト」が組織され、フランスからジョルジュ・ルースが招かれた。失われゆく建築空間にペイントを施し、写真に収める作品で知られるルースは、被災し取り壊しが予定されている建物で現地のボランティア・スタッフと共に制作に打ち込む。

写真に撮ることで初めて完成するルースの作品の制作途上をカメラは様々な方向から撮影し、同時にスタッフの活動の様子を捉えており、アートプロジェクトやアーティストと恊働することについての貴重な記録にもなっている。

Ufer! Art Documentary

≒草間彌生 わたし大好き

監督:松本 貴子

 

前衛芸術家、草間彌生の日常に密着したドキュメンタリー。監督の松本貴子は10年以上も草間彌生を追いかけ、TVの美術番組でも草間を被写体に何度か制作している。

穏やかな表情でカメラに語りかける草間彌生からは、プライベートもずっと撮り続けてきた監督との信頼関係が窺える一方、時折険しい顔で撮られることを拒絶する姿や、アトリエで制作に没頭する様子なども捉えられており、繊細なアーティストに密着取材することの困難さと幸福とが同時に垣間見える。

ビー・ビー・ビー株式会社