武蔵野美術大学 美術館・図書館 イメージライブラリー

講座・イベント

イメージライブラリーでは、映画監督や映像作家、研究者などを招いた映像講座を年に数回開催しています。これまで取り上げてきたテーマは、映画、実験映像、アニメーション、ドキュメンタリーなど多岐にわたり、作品が制作された背景やテーマについてより深く知るだけでなく、映像表現について、さらに表現するということについて考える機会となってきました。今後も様々なテーマのもと映像講座を開催する予定です。
詳細については、随時、HP、ポスター、学内掲示などでお知らせいたします。また、過去の講座の記録はイメージライブラリー館内で視聴することができるほか、講座内容の採録を本HPにて随時公開していきます。

最新情報

第43回イメージライブラリー映像講座 「映画⇆世界のサーキュレーション」 



この講座は終了いたしました。

kouza42


本講座は、劇映画とドキュメンタリーを往還しながら野心的なフィルムを発表している濱口竜介氏と、情報化やデジタル化以後の映画のありようを追究している渡邉大輔氏によるディスカッションです。

いたるところにカメラと映像が氾濫し、渡邉氏曰く「世界そのものが映画になりうる」かのような世界。ビッグバジェットの大作映画が話題を集める一方、小規模な自主映画や動画が乱立する二極化状況の中で、両者を貫く重要な概念として「ドキュメンタリー」を挙げることができるでしょう。歴史的な事件・事故の現場やかけがえのない個の生に立ち会わんとするドキュメンタリストの活躍はもちろんのこと、劇映画の現場でも、ドキュメンタリー・タッチやフェイクドキュメンタリーと呼ばれる手法が多用されるようになりました。また一方で、酒井耕・濱口竜介監督の『なみのおと』やジョシュア・オッペンハイマー監督の『アクト・オブ・キリング』など、劇映画の方法論をドキュメンタリーに持ち込む試みが注目を浴びたのも記憶に新しいところです。ではこのように、映画⇆世界、劇映画⇆ドキュメンタリー、フィクション⇆ノンフィクションといった循環(サーキュレーション)を通じて生まれる芸術表現にはいかなる可能性があるのか。その第一人者である濱口氏と渡邉氏に実作と理論の両面から語っていただきます。


【作品上映】
■2015年11月14日(土) 12:30〜16:55(開場 12:00) ※途中休憩有り
 『親密さ』 監督/濱口竜介、255分

■2015年11月19日(木) 15:30〜16:24(開場 15:00)
 『不気味なものの肌に触れる』 監督/濱口竜介、54分


【対談】
日時:2015年11月19日(木) 16:30~18:30(『不気味なものの肌に触れる』上映後に座席の入替はいたしません。)
講師:濱口竜介(映画監督)、渡邉大輔(映画研究者)
会場武蔵野美術大学美術館ホール (お車でのご来館はご遠慮ください。)
参加方法:入場無料、予約不要 学外の方もご参加いただけます。
定員:約100名
(※会場がL字型のため、大型スクリーンの鑑賞に適した席は約60席のみとなります。講演に関しましては、どの席も問題なくご聴講頂けます。)
主催:武蔵野美術大学 美術館・図書館
問い合わせ先:イメージライブラリー


kouza42

【講師プロフィール】
濱口竜介(はまぐち りゅうすけ)
1978年、神奈川県生まれ。東京大学文学部卒業後、商業映画の助監督やテレビの経済番組のADを経て、東京藝術大学大学院映像研究科に入学。2008年、修了制作『PASSION』がサン・セバスチャン国際映画祭や東京フィルメックスに出品され高い評価を得る。その後も地域やジャンルをまたいだ精力的な制作活動を続けている。現在は活動拠点を神戸に移して活動中。最新作『ハッピーアワー』はロカルノ国際映画祭にて最優秀女優賞受賞と脚本へのスペシャル・メンションを受けた。

渡邉大輔(わたなべ だいすけ)
1982年、栃木県生まれ。映画史研究者・批評家。跡見学園女子大学文学部助教。主な著作に『イメージの進行形――ソーシャル時代の映画と映像文化』(人文書院、2012年)、『アジア映画で<世界>を見る――越境する映画、グローバル化する文化』(共著、作品社、2013年)、『ビジュアル・コミュニケーション――動画時代の文化批評』(編著、南雲堂、2015年)などがある。

 

過去のイベント

※役職名等は当時のものです
 
2015年 第43回映像講座 映画⇆世界のサーキュレーション
講師: 濱口竜介(映画監督)、渡邉大輔(映画史研究者・批評家)
  第42回映像講座 石岡良治+三浦哲哉 映画史講義——何が「ハリウッド」と呼ばれるか
講師: 石岡良治(批評家)、三浦哲哉(映画批評家・研究者)
2014年 第41回映像講座 震災の後に 311 × トーキョードリフター
講師: 安岡卓治(映画プロデューサー)、松江哲明(ドキュメンタリー監督)
2012年 映像特別講座 造形研究センター・リサーチフェロー研究発表 シンポジウム「造形研究と映像の可能性—映像データベースの実証実験を踏まえて」
発表者:田中千賀子、小澤啓、孫于景
コーディネータ:高橋陽一氏(本学共通デザイン/教職・学芸員課程教授、造形研究センター研究員)
  映像特別講座 映画で学ぶ憲法(3):南アフリカに見る国家の変動と人権
講師:江島晶子(明治大学法科大学院教授)、榎澤幸広(名古屋学院大学経済学部専任講師)
司会:志田陽子(本学教養文化教授、造形研究センター研究員)
  映像特別講座 映画で学ぶ憲法(2):民主社会における「君主」の表象
講師:愛敬浩二(名古屋大学大学院法学研究科教授)、山元一(慶應義塾大学法科大学院教授)
司会:志田陽子(本学教養文化教授、造形研究センター研究員)
  第40回映像講座 幻燈及活動寫眞大上映會-日本Animeのルーツを体験する-
講師:松本夏樹(映像文化史家)
  映像特別講座 映画で学ぶ憲法(1):憲法研究者が見た『カサブランカ』
講師:駒村圭吾(慶應義塾大学 法学部教授)、松平徳仁(帝京大学 法学部専任講師)
司会:志田陽子(本学教養文化教授、造形研究センター研究員)
  第39回映像講座 アンディ・ウォーホルの映画:ミニマリズムからナラティブへ
講師:西村智弘(美術・映像評論家)
2011年 第38回映像講座 街角の詩 ・ 現代中国ドキュメンタリー「収穫」
講師:シュー・トン(ドキュメンタリー映画監督)、中山大樹(中国インディペンデント映画祭代表)
  第37回映像講座 時代と世界を照らし出す  ドキュメンタリー映画祭の現場から
講師:藤岡朝子(国際映画祭コーディネーター)
2010年 第36回映像講座 対談 かわなかのぶひろ×萩原朔美—映像の時代、個人で表現するということー
講師:かわなかのぶひろ(映像作家)、萩原朔美(多摩美術大学教授・映像作家)
  第35回映像講座 ドキュメンタリー : カメラ・アイの冒険
講師:村山匡一郎 (映画評論家、造形研究センター研究員)
2009年 第34回映像講座 映像の極み
講師:水由章(映像作家)、黒坂圭太(本学映像学科教授)
  第33回映像講座 映画と現実を巡って 映画監督・諏訪敦彦
講師:諏訪敦彦(映画監督、東京造形大学学長)
  第32回映像講座 小さな映画と大きな世界の通路 井口奈己の世界 対談:井口奈己×梅本洋一
講師:井口奈己(映画監督)、梅本洋一(映画評論家)
  第31回映像講座 セルロイドの夢―フィルムで観るNFBアニメーション
講師:西本企良(本学視覚伝達デザイン学科教授、造形研究センター研究員)
  第30回映像講座 チェコ・アニメーション作家 イジー・バルタの世界 闇に描くユーモア・アイロニー・ファンタジー
講師:イジー・バルタ(アニメーション作家)、ミロスラフ・シュミットマイエル(プロデューサー)
2008年 第29回課外講座 ヌーヴェル・ヴァーグ再考
講師:梅本洋一(映画評論家)
  第28回課外講座 新世代のアニメーション 大山慶
講師:大山慶(アニメーション作家)/土居伸彰(アニメーション研究家)
2007年 第27回課外講座 映画、光の棘
講師:吉増剛造(詩人)
  公開講座 シュヴァンクマイエルの魔術的世界
講師:ヤン・シュヴァンクマイエル(作家)
(主催:武蔵野美術大学企画広報課 企画/構成:イメージライブラリー 協力:レン コーポレーション、チェスキー・ケー、チェコセンター)
  第26回課外講座 小栗康平監督 見ること、描くこと
講師:小栗康平(映画監督)
  第25回課外講座 世界を変えるためのぼくらのメソッド森達也と考えるメディア・リテラシー ドキュメンタリー「A」「A2」を通して
講師:森達也(ドキュメンタリー作家)
2006年 第24回課外講座 日本映画の再発見 活弁付きサイレント映画『雄呂血』上映
講師:澤登翠(活動弁士)/ 松田豊(マツダ映画社)
  第23回課外講座 映像作家ズビグ・リプチンスキーの世界 映像メディアの再考
講師:瀧健太郎(メディア・アーティスト)
2005年 第22回課外講座 伊藤高志×実験映画
講師:伊藤高志(実験映像作家)/黒坂圭太(本学映像学科教授)
  第21回課外講座 久里洋二のアートアニメーション
講師:久里洋二(アニメーション作家)
2004年 第20回課外講座 飯村隆彦 フィルム/ビデオ/パフォーマンス
講師:飯村隆彦(東京工芸大学教授)/クリストフ・シャルル(本学映像学科助教授)
2003年 第19回課外講座 スタンリー・キューブリック特集
講師:内山一樹(パイオニアLDC映像グループ・ディレクター、ライター)/滝田賢治(中央大学法学部教授)/白石美雪(本学教授・音楽)/鵜沢隆(筑波大学芸術学系教授、建築家)
2002年 第18回課外講座 映像作品研究『ブレードランナー 最終版』
講師:篠原規行(本学映像学科助教授)
  第17回課外講座 映画監督A ・ソクーロフの作品研究 『日陽はしづかに発酵し…』
講師:板屋緑(本学映像学科教授)
  第16回課外講座 チェコの映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルの世界
講師:くまがいマキ(チェコ映画配給会社チェスキー・ケー代表、劇作家)
2001年 第15回課外講座 チェコの人形アニメーション作家 イジィ・トルンカの世界
講師:おかだえみこ(アニメーション研究家)
  第14回課外講座 映画監督ビクトル・エリセの作品研究 『マルメロの陽光』
講師:藪野健(画家、早稲田大学芸術学校教授)/橋本梁司(本学教授・社会学)/小笠原伸(本学映像学科講師)
  第13回課外講座 映像で見るイームズの世界
講師:柏木博(本学教授・美学美術史)/寺原芳彦(本学工芸工業デザイン学科教授)
2000年 第12回課外講座 映画監督・山中貞雄の作品研究 『丹下左膳餘話 百万両の壷』
講師:立花義遼(本学教授・心理学)
  第11回課外講座 アニメーション作家 コ ・ホードマンの世界
講師:コ・ホードマン(アニメーション作家)
  第10回課外講座 映像作家・松本俊夫の世界
講師:松本俊夫(映像作家)/佐々木守(本学映像学科講師)/今野勉(本学映像学科教授)/黒坂圭太(本学映像学科助教授)
  第9回課外講座 実験映像を知るために
講師:黒坂圭太(本学映像学科助教授)
1999年 第8回課外講座 NFBCのアニメーション研究
講師:小出正志(東京造形大学助教授)/陣内利博(本学視覚伝達デザイン学科助教授)
  第7回課外講座 映像作品研究ピーター・グリーナウェイ『建築家の腹』
講師:長尾重武(本学学長、建築学科教授)
  第6回課外講座 “宇宙”と“天使”(CGアニメーション+実験映像)
講師:三浦均(本学映像学科助教授)
1998年 第5回課外講座 映像作品研究『コヤニスカッティ』
講師:逢坂卓郎(本学空間演出デザイン学科教授)
  第4回課外講座 ドキュメンタリーの映像研究
講師:今野勉(本学映像学科教授)
  第3回課外講座 アニメーションの映像研究 1930年代のディズニー作品
講師:齋藤嘉博(本学映像学科教授)/
アニメーションの映像研究 アニメーションの可能性
講師:黒坂圭太(本学映像学科講師)
  第2回課外講座 切り絵アニメーション作家 ユ ーリ・ノルシュテインの映像研究
講師:藪野健(本学映像学科教授)/板屋緑(本学映像学科講師)
1997年 第1回課外講座 アンドレイ・タルコフスキー 水と光の映像表現
講師:藪野健(本学映像学科教授)/板屋緑(本学映像学科講師)