イタリアの巨匠と4大スター、2人の新人女優が競演するオムニバス映画。イタリアン・ネオリアリズモの理論家チェーザレ・ザヴァッティーニが脚本を書き、華やかな女優達の素顔をドキュメンタリータッチで描いている。 第4話は、イザ・ミランダが主役。ミランダのアパルトマンには、有名画家による肖像画がいくつも飾られ、出演作の写真や台本、彼女に関する新聞記事などがきちんと保管されている。ミランダはプロ意識の高い女優で、朝の体操や入念なメイクアップ、衣装選びなど、分刻みの厳しい生活をしている。ある日ミランダは、ドライブの途中で手に怪我をした少年を助け、家へ送っていく。しかし少年の母親は不在で、少年と家で留守番をしていた3人の小さな子供達と束の間の家庭的な時間を過ごすことになる。そして、家に帰ったミランダは、自分の生活に空しさを感じるのだった。