カルメンという名の女
First Name Carmen / Prénom Carmen
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すでに完治しているにも関わらず、精神病院から退院しようとしない映画監督のゴダールのもとを姪のカルメンが見舞いに訪れた。彼女は少女時代に過ごした海辺の別荘をゴダールから借り受ける。その後、仲間とともにパリの銀行を襲撃したカルメンは、銃撃戦のさなか、警備に当たっていた憲兵隊員ジョゼフと銃を取り合ってもみ合ううち、運命的な恋に落ちる。逃避行したふたりは海辺の別荘に逃げ込み激しく愛し合う。しかしジョゼフは追ってきた警察に逮捕され、裁判にかけられてしまう。弦楽四重奏団のメンバーでジョゼフに想いを寄せるクレールはジョゼフの保釈に尽力するが、釈放されたジョゼフは愛するカルメンのもとに向かう。しかし既にカルメンの愛は冷め、ジョゼフは彼女の仲間たちからも疎んじられる。そんな中、カルメンたちが次に計画していた実業家誘拐が実行に移される。それは伯父のゴダールを騙して映画撮影を装い、撮影現場であるホテルのサロンから実業家を誘拐するというものだった…。 1983年、ビゼーのオペラの基となったプロスペル・メリメの小説「カルメン」の著作権が解禁されたことによりその映画化が相次いだが、本作は公私にわたるパートナー、ミエヴィルの脚本を得てゴダールが自由に翻案した現代版「カルメン」である。カルメンを演じるのは野性的な美貌のマルーシュカ・デートメルス。いかにもゴダール映画のヒロインらしい容貌を持つミリアム・ルーセルは、この作品では報われない愛に生きるクレールを演じている。劇中、クレールが奏でるベートーヴェンの弦楽四重奏曲第9番は、カルメンとジョゼフの激しい愛の行方に濃密に絡み合う。 ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞。
作品キーワード:銀行強盗,ガソリンスタンド
Staff
ジャン=リュック・ゴダール/Jean-Luc Godard 監督/Director
アラン・サルド/Alain Sarde 製作/Producer
プロスペル・メリメ/Prosper Merimee 原作/Original Work
アンヌ=マリー・ミエヴィル/Anne-Marie Mieville 脚色/Adapted Screenplay
アンヌ=マリー・ミエヴィル/Anne-Marie Mieville 脚本/Screenplay
ラウール・クタール/Raoul Coutard 撮影/Cinematography
シュザンヌ・ラング・ヴィラール/Suzanne Lang-Willar 編集/Film Editing
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン/Ludwig Van Beethoven 音楽/Music(原曲)
フランソワ・ミュジー/Francois Musy 録音/Sound Mixing
Cast
ジャン=リュック・ゴダール/Jean-Luc Godard 出演/CAST
マルーシュカ・デートメルス/Maruschka Detmers 出演/CAST
ジャック・ボナフェ/Jacques Bonnaffe 出演/CAST
ミリアム・ルーセル/Miriem Rossel 出演/CAST
ジャック・ヴィルレ/Jacques Villeret 出演/CAST
クリスト・オダン/Christophe Odent 出演/CAST
ヴァレリー・ドレヴィル/Valerie Dreville 出演/CAST
イポリット・ジラルド/Hippolyte Girardot 出演/CAST