キートンの蒸気船(キートンの船長)
Steamboat Bill,Jr. / Steamboat Bill,Jr.
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ミシシッピ川に新型蒸気船キング号が就航した。オーナーは銀行の頭取、ホテルの経営なども務めるJ・J・キング。古い蒸気船ジャクソン号の船長ビルは、強大な商売敵の出現におもしろくない。そんな折、赤ん坊の頃に別れたきりだった息子ウィリー(キートン)が、学校卒業を機にボストンから会いに来ることになった。大男のビルは、息子もさぞかし立派な男に成長しただろうと、期待を胸に駅へと出迎えに行く。カーネーションが目印だったのだが、当日は母の日で、誰も彼もが胸にカーネーションをつけている。ようやくめぐり合えた息子は何とも頼りなげな小男だった。ビルは、息子の都会的で気障な口髭やベレー帽が気に食わない。しかもウィリーは商売敵キングの娘・キティと恋仲だったのだ。両方の親から交際を反対されてしまったウィリーは、見習いとして父親の船で働くことになるが、仕事に身が入らずドジばかり。ビルはウィリーをボストンに帰らせることを決意する。ところが、ジャクソン号は老朽化のために営業停止命令が出され、しかもキングに殴りかかったビルは警察に逮捕されてしまう。頼りなかったウィリーは一念発起。脱獄道具を仕込んだ食パンをビルに差し入れるために、拘置所を訪れるのだった。しかしその頃、町には大嵐が接近しようとしていた…。 バスター・キートン・プロダクションにとって最後となった長編10作目の無声喜劇。感動的な親子再会の夢破れ、軟弱な息子に対する父親の落胆ぶりが可笑しい。暴風雨で町がもみくちゃにされるシーンは迫力満点。家の壁一面がキートンめがけて倒壊したり、暴雨に向かって前進したりと、キートンの身体を張ったギャグも絶妙だ。すがりついた木もろとも空へと吹き飛ばされたりするシーン等、一部合成によって描写されている。ちなみに同年には本作のパロディともいえる、ミッキーマウスのデビュー作であるアニメーション作品『蒸気船ウィリー(Steamboat Willie)』が公開された。
Staff
チャールズ・ライズナー/Charles Reisner 監督/Director
バスター・キートン/Buster Keaton 製作/Producer
バスター・キートン/Buster Keaton 監督/Director
サンディ・ロス/Sandy Roth 助監督/Assistant Director
カール・ハルボー/Carl Harbaugh 脚本/Screenplay
バート・ヘインズ/Bert Haines 撮影/Cinematography
デヴェロー・ジェニングス/Devereaux Jennings 撮影/Cinematography
Cast
バスター・キートン/Buster Keaton 出演/CAST
アーネスト・トレンス/Ernest Torrence 出演/CAST
ジョー・キートン/Joe Keaton 出演/CAST
トム・ルイス/Tom Lewis 出演/CAST
トム・マクガイアー/Tom McGuire 出演/CAST
マリオン・バイロン/Marion Byron 出演/CAST