エロス+虐殺(ロング・バージョン)
Eros+Massacre(Version Longue) / Erosu purasu gyakusatsu
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大正時代のアナーキスト・大杉栄が三角関係のもつれから愛人に刺された「葉山日蔭茶屋事件」を中心に、彼の半生を現代の女子大学生の姿と交錯させながら描くという前衛的な手法を用いた吉田喜重の代表作。映画は1969年に完成するが、モデルとなった一人、製作当時参議院議員であった神近市子がプライバシー侵害と名誉毀損で上映差し止めの訴訟を起こし問題となった。配給元であるATGは3時間46分という長尺を理由に上映を拒否。オリジナル版を再編集し、翌年一般公開に至った。本作は、保存されていたオリジナル版のマスターポジと、その劣化による欠損部分を現行版によって補ったロング・バージョンである。この作品の後も、吉田喜重は『煉獄エロイカ』『戒厳令』において、再び政治と性愛をテーマに日本近代史を映画化することとなる。 1969年、大学生の束帯永子は、大正時代に自由恋愛論を提唱し実践したアナーキスト・大杉栄に興味を抱く。彼女は、関東大震災のさなかに大杉とともに虐殺された女性解放誌「青鞜」の編集長・伊藤野枝の生涯を追い、野枝の娘・魔子にインタビューを試みるのだった。大正5年、詩人の夫を持つ野枝は、妻のある大杉に求愛されそれに応じる。しかし、葉山海岸の日蔭茶屋で、逢い引きの現場を目撃したもう一人の愛人・正岡逸子によって大杉は刺されるのであった…。
Staff
吉田 喜重/Kiju Yoshida 監督/Director
吉田 喜重/Kiju Yoshida 製作/Producer
吉田 喜重/Kiju Yoshida 脚本/Screenplay
曾志崎 信二/Shinji Soshizaki 製作/Producer
山田 正弘/Masahiro Yamada 脚本/Screenplay
長谷川 元吉/Genkichi Hasegawa 撮影/Cinematography
一柳 慧/Toshi Ichiyanagi 音楽/Music
海野 義雄/Yoshio Unno 照明/Lighting
石井 強司/Tsuyoshi Ishii 美術/Art Direction
久保田 幸雄/Yukio Kubota 録音/Sound Mixing
岡村 精/Sei Okamura 助監督/Assistant Director
高野 宏/Hiroshi Takano 助監督/Assistant Director
安岡 洋之/Hiroyuki Yasuoka 編集/Film Editing
Cast
岡田 茉莉子/Mariko Okada 出演/CAST
細川 俊之/Toshiyuki Hosokawa 出演/CAST
楠 侑子/Yuko Kusunoki 出演/CAST
高橋 悦史/Etsushi Takahashi 出演/CAST
八木 昌子/Masako Yagi 出演/CAST
新橋 耐子/Taiko Shinbashi 出演/CAST
稲野 和子/Kazuko Inano 出演/CAST
松枝 錦治/Kinji Matsueda 出演/CAST
坂口 芳貞/Yoshisada Sakaguchi 出演/CAST
高木 武彦/Takehiko Takagi 出演/CAST
伊井 利子/Toshiko Ii 出演/CAST
原田 大二郎/Daijiro Harada 出演/CAST
玉井 碧/Midori Tamai 出演/CAST
川辺 久造/Kyuzo Kawabe 出演/CAST
金内 喜久夫/Kikuo Kaneuchi 出演/CAST
MATERIALS CONTAINING TITLE