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利用状況

きこり

きこり

Woodcutter

ジャンル

Genre

外国映画/Foreign Film
製作国

Country

ソ連/U.S.S.R.
公開年

Release Date

1985
作品分数

Runtime

9 MIN
カラー

Color

B&W
オリジナル音声

Language

セリフなし/No Dialogue
概要

Additional
Information

小部屋の壁に法医学的な鑑定写真が貼られている。そこへ男が入ってきて、医者のような口ぶりで被害者である人形につけられた残忍な傷跡を説明する。熊のぬいぐるみにはドライバーが突き刺さり、人形の少女の胸には外科用のはさみが突き立てられている。ニセ病理解剖学者がマイクをコンセントに差すと画面には雪の風景が現れ、ネクロリアリズムの反啓蒙主義的な出来事が起こる。この「きこり」という映画では、初めて有名なネクロリアリズムの象徴的な人形が登場する。この人形は「きこり」以降ユフィット監督作品に頻繁に登場し、殴られ痛めつけられ暴力的に扱われている。 【ユフィット監督と“ネクロリアリズム”について】ネクロは死を、リアリズムは現実を意味する。ネクロリアリズムすなわち死・現実は「現在ある現実」と現在がすでに消滅した「死」という二つの対立する概念を併せ持っている。これはロシア映画における一つのムーブメントである。死は過去のものとしてだけでなく、人間に絶え間なくついてまわるものであり、また人間のそばにあるものである。ネクロリアリズムの映画は死を芸術的に描写した作品である。

スタッフ

Staff

イェヴゲニ・ユフィット/Yevgeniy Yufit 監督/Director