1989年、映像作家の飯村隆彦と建築家の磯崎新が協働して、京都の竜安寺石庭をテーマに『間：竜安寺石庭の時／空間』を制作した。そして15年後の2004年、飯村が自らその作品に手を加えて新たにつくりあげたのが、『MA:The Stones Have Moved』である。飯村はコンピュータを用いて、『間：竜安寺石庭の時／空間』における石庭をゆっくりとした移動撮影で捉えた映像の輪郭線を一筆書きでなぞり、1秒毎にフェードして切り替わっていく簡易なアニメーションを作成、それを元の映像にかさね合わせることで、ひとつの作品とした。 なお本作は、制作の元となった『間：竜安寺石庭の時／空間』や、「間」を主題とする飯村の他の関連作品と共に、DVD「MA／間,A Japanese Concept」に収録されている。