影絵を使ったアニメーション作家ロッテ・ライニガーが、童話『三つの願い』をモチーフに制作したアニメーション作品。 マーティンは森で木の幹に閉じ込められた妖精を助け出した。妖精は彼に三つの願いが叶うという指輪を渡す。家に戻った彼はどんな願いを叶えてもらおうかと悩み、学校の先生に相談するため出かける。一方、彼の妻は贅沢なドレスに空想を膨らませていると、そこに近所の男が訪ねてきた。「こんにちは、キャスパー。あーソーセージがあったらよかったのに」と呟くと、二人の前にソーセージの皿が現れた。彼の妻は一つ目の願いを無駄に使ったことを悔しがる。 マーティンが尋ねた先生は彼に、永遠の若さと健康と財産を願うようにと助言する。家に戻った彼は妻が願いを無駄にしたことを知り指輪を取り上げる。怒った彼が「ソーセージなんかおまえの鼻にくっついてしまえ」と言うと、妻の鼻にソーセージがくっついてしまう。どんなに引っ張っても取れず、とうとう三つ目の願いに「鼻のソーセージがとれますように」と願う。願いを無駄にしたマーティンの前に現れた妖精は、三つ目の願いを妻のためにつかった優しさの褒美に二人に永遠の若さと健康、財産とを与える。

作品キーワード：影絵アニメーション，切り紙アニメーション