影絵を使ったアニメーション作家ロッテ・ライニガーが、グリム童話『かえるの王さま』をモチーフに制作したアニメーション作品。 王が持っている金の鞠は娘の1人を結婚に導くという言い伝えがあり、王は三人の娘を呼んでひとりづつ鞠を受け止めさせる。ひとりめ、ふたりめの娘は鞠を落としてしまうが、一番下の娘は鞠を受け止め、王はその娘に鞠を与える。喜んで鞠を持って外に出た娘はその大切な鞠を井戸に落としてしまう。そこにカエルが現れ「鞠を取ってくるのでその代わりに友達になり、一緒に食事をして欲しい」と頼む。晩餐の時間になった娘は約束を忘れて城に戻る。追いかけてきたカエルは城を訪ね、娘がカエルとの約束のことを王に打ち明けると、王はその約束は守るべきだと言う。カエルはテーブルについて一緒に食事をしながら踊りだす。怒った娘をなだめようとカエルは鞠を持って娘の部屋を訪ねる。鞠で遊ぶうちにカエルは呪文から解かれ、美しい王子に戻り娘に結婚を申し込む。

作品キーワード：影絵アニメーション，切り紙アニメーション，蛙