影絵を使ったアニメーション作家ロッテ・ライニガーが、ハウフ童話『こうのとりになった王さま』をモチーフに制作したアニメーション作品。 バグダッドに人々から慕われるカリフ（王）がいた。しかしカリフの叔父の魔法使いは、自分こそカリフにふさわしいと思い、その座を狙っていた。そして魔法の粉でカリフを動物の姿に変えてしまうことを企んだ。この企てによって鳥に変えられてしまった王は、町の外で羽を休めていると、悲しげに泣いているフクロウに出会った。この鎖に繋がれたフクロウもまた、魔法使いによって鳥に変えられた人間であった。無事、呪文が解けてカリフは人間に戻り、フクロウは美しい女性に戻った。魔法使いは捕えられ、魔法の粉で鳥に変えられて籠に入れられ、人間に戻ることはなかった。

作品キーワード：影絵アニメーション，切り紙アニメーション