「4アメリカン・コンポーザーズ」は、ピーター・グリーナウェイが英国のテレビ局＜チャンネル4＞のために制作したニューヨークの前衛音楽家4人のドキュメンタリー・シリーズ。パフォーマンスを中心とした貴重な映像やインタビューを、斬新な手法を用いて構成・編集している。本作は、メレディス・モンクを取上げている。 人間の声そのものの持つ、素朴な美しさや力強さに注目し続けてきたメレディス・モンクは、映像作家、舞踏家、指揮者など多彩な顔を持つマルチ・アーティストでもある。本作ではロンドンのアルメイダ劇場で行なわれたパフォーマンスを中心に、古代の儀式を思わせる「ドルメン・ミュージック」の演奏や、最初の映像作品「16mmのイヤリング」などを紹介。映像や舞踏、演劇などの手法を柔軟に取り入れ、それらを融合させながら“作曲”の可能性を模索してきた彼女の軌跡を浮き彫りにする。音楽顧問としてマイケル・ナイマンが参加。