水俣病を告発する会 テント村ビデオ日記(抜粋)
Friends of Minamata Victims-Video Diary(Excerpt)
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1970年代初頭、日本のビデオアートでは、「コミュニケーション」が多くの作家たちが共有するテーマであった。そのなかでアーティストの中谷芙二子は、「ビデオがもし本当にコミュニケーションの道具として有効ならば、ディスコミュニケーションが起こっている現場で試してみよう」(展覧会カタログ『初期ビデオアート再考』、2006年、p.28)という動機のもとに、化学工業会社チッソに抗議する「水俣病を告発する会」の支援者たちが集う丸の内三菱重工ビル前に赴き、彼らが座り込みやビラ配りを行う様子をビデオカメラで記録した。また彼女は撮影と同時に、記録した映像をその場で見れるようにモニタを設置。支援者たちがその映像を観賞する様子をもビデオに収めていった。本作は、そこで支援者たちが実際に見た映像を、中谷が事後的に編集・構成したドキュメントである。自分たちの運動の様子をモニタで確認し、ある者は真剣に、またある者は笑みをのぞかせながら見つめる姿が強く印象に残る。
作品キーワード:ビデオアート
Staff
中谷 芙二子/Fujiko Nakaya 監督/Director
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