Watching/Drawing/Zooming
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当時、九州芸術工科大学の大学院に在籍していた伊奈新祐が、ビデオとコンピュータを融合した映像制作を模索していた時期につくりあげた作品である。伊奈はまず、ビデオカメラで白地を捉え、その映像をモニタに表示させる。そして、白地を直接見るのではなく、モニタ画面だけを見つめながら、そのモニタ画面のフレームをトレースして白地にドローイングしていく。その作業が終わると、ビデオテロッパー(ビデオカメラで撮影した画面の上に文字や図形などをかさねて表示させる装置)を用いて画面全体を色面で覆い、そのあいだにカメラを少しズームアウトする。そうすると、白地に描かれたフレームとモニタ画面のフレームのあいだにズレが生じる。そして色面を外し、再びモニタ画面のフレームをトレースしていく。この作業を繰り返すことで、初めは平面性が強調されていた画面上に、次第にトンネル状の奥行き(パースペクティブ)が生まれてくるのである(参考:展覧会カタログ『初期ビデオアート再考』、2006年、p.42)。
作品キーワード:ビデオアート
Staff
伊奈 新祐/Shinsuke Ina 監督/Director
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