第1部.CREATION（創造）/第2部.PARADISE（楽園）/第3部.THE GOLDEN AGE（黄金時代）の3部構成で構成されている。ヴェルナー・ヘルツォークは、1968年にカメラマンのシュミット＝ライトヴァインと共にサハラ砂漠など北アフリカ各地を訪れ、多くの映像を収集した。当初、それらはSF映画として完成させる予定であったが実現せず、この黙示録的映像が本作「蜃気楼」として発表されることとなった。 砂漠の壮大な風景を移動撮影して辿りながら、世界の終末を思わせる景色（墜落した飛行機、死んで腐っていく家畜など）が映し出され、マヤの創世神話のナレーションが挿入される。やがて、それは徐々に狂気的な植民地主義への哀歌へと変容していく。 制作年は文献によって1968年という記述もあるが、本データベースではDVDのプロダクション・ノートに記載されている1971年を採用した。また、本作は1971年のカンヌ国際映画祭では、ドキュメンタリー作品として発表されている。

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