最後の人(クリティカル・エディション)
The Last Man(Critical Edition) / Der letzte Mann
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ベルリンの豪華ホテルのドアマンをしている男が、支配人からトイレの掃除人への格下げを申し渡される。しかしそれに耐えられない彼は、ドアマンの制服を盗みだし隣近所の人々には依然栄誉あるドアマンであると見せていたが…。 演技はカットもフェードも細かい脚本もなく続けられ、携帯可能となって自由に動き回るカメラが演技を補う役割を果たしており、字幕は全編を通してたった一度しか入らない。また、光と影を大胆に使った表現主義的な映像、さらにヤニングスの演技と悲劇を指向する物語とあいまって、重厚な後味を残す作品となっている。アメリカでの公開を想定し、ハッピーエンドが付け加えられた。 「最後の人」には、ドイツ向けのネガ、一般輸出用のネガ、そしてアメリカ向けのネガという3種の異なるカメラ・ネガがある。本編は、不完全な形でしか残されていないドイツ向けのネガに、ベルリンのブンデスアルヒーフ=フィルムアルヒーフ所有のオリジナル・ネガ、1936年にドイツで作られたニューヨーク近代美術館所有のコピー、F・W・ムルナウ財団所有のなくなったドイツ版コピーの複写プリントの断片、ローザンヌのシネマ・テーク・シュイス所蔵のコピーの断片を補うことによって修復されたものである。さらに、作曲家ジュゼッペ・ベッチャがこの映画のベルリンでの公開用に作曲したオリジナル音楽が復元されて挿入されている。
Staff
フリードリッヒ・ウィルヘルム・ムルナウ/Friedrich Wilhelm Murnau 監督/Director
エリッヒ・ポマー/Erich Pommer 製作/Producer
カール・マイヤー(1)/Carl Mayer 脚本/Screenplay
カール・フロイント/Karl Freund 撮影/Cinematography
ロベルト・バベルスケ/Robert Baberske 撮影/Cinematography(助手)
ジュゼッペ・ベッチェ/Giuseppe Becce 音楽/Music
ロベルト・ヘルルト/Robert Herlth 美術/Art Direction
ヴァルター・レーリヒ/Walter Rohrig 美術/Art Direction
Cast
エミール・ヤニングス/Emil Jannings 出演/CAST
マリー・デルシャフト/Maly Delschaft 出演/CAST
マックス・ヒラー/Max Hiller 出演/CAST
エミリー・クルツ/Emilie Kurz 出演/CAST
ハンス・ウンターキルヒャー/Hans Unterkircher 出演/CAST
オーラフ・シュトルム/Olaf Storm 出演/CAST
ヘルマン・ファレンティン/Hermann Vallentin 出演/CAST
ゲオルク・ヨーン/Georg John 出演/CAST
MATERIALS CONTAINING TITLE