亡霊怪猫屋敷

The Mansion of the Ghost Cat ／ Boreikaibyoyashiki

ジャンル Genre

日本映画/Japanese Film

製作国 Country

日本/Japan

公開年 Release Date

1958

作品分数 Runtime

67 MIN

カラー Color

Color + B&W

オリジナル音声 Language

日本語/Japanese

概要 Additional Information

大学病院の助教授・久住哲一郎は、研究室が停電になった深夜、かつて自身が体験したおそろしい出来事を思い出していた。6年前、彼は結核を患う妻・頼子の転地療養のために郷里の古民家に移り住み、そこで開業医を始めた。しかし実はその屋敷はいわくつきで、頼子は不気味な老婆の夢を見るようになり、さらにはその老婆が現実に現れ、番犬を殺し、頼子にも襲いかかってきた。その時はすんでのところで哲一郎が帰宅して難を逃れたが、思い悩んだ二人は、頼子の兄の紹介で檀那寺・了福寺の和尚に相談する。事情を聞いた和尚は二人に、江戸時代にその屋敷で起きた血なまぐさい事件と、そこで死んだ女が愛猫に託した怨念について語るのであった……。佐賀県の鍋島に伝わる「化け猫」の妖怪譚をモチーフに、江戸時代から現代にまで受け継がれる呪いを描いた物語。大蔵貢率いる新東宝株式会社が夏興行として制作した怪談・怪奇映画のひとつで、橘外男の小説『見えない影に』（1957年）を原作として、中川信夫が監督を務めた。予算の問題で全編フルカラーが困難であるという条件を逆手に取り、現代劇パートを青味がかった単色画面、時代劇パートをフルカラーというように、フィルムを使い分ける実験的演出が施されている。

作品キーワード：パートカラー

スタッフ Staff