5世紀のフランスを舞台に、若い恋人たちの物語を牧歌的な風景の中で瑞々しく描く。エリック・ロメールの遺作となった作品。 アストレと羊飼いのセラドンは恋人同士だったが、ある日セラドンが村の少女と仲良く踊るところを見たアストレは、彼が浮気をしたと勘違いしてしまう。アストレはセラドンに「二度と自分の前に現れないでほしい」と告げ、絶望したセラドンは入水自殺を試みる。瀕死のセラドンは川辺に流れ着き、そこで森のニンフたちに介抱される。やがてセラドンは回復するが、屋敷のマダムは美しい容姿のセラドンを気に入り、村に帰ることを禁じてしまう。彼を慕うニンフのレオニードのおかげで彼は何とか屋敷を出ることができたが、アストレの言葉を守って村へは帰らず、森で暮らし始める。レオニードと村の僧侶はそんな彼を不憫に思い、ふたりが再会する方法を探すが…。

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