20世紀最高の画家と謳われたフランシス・ベイコンと、彼の作品のモデルで恋人でもあったジョージ・ダイアーとの出会いから死別迄の7年間を描く。 1971年、パリではベイコンの大回顧展が開催され、ベイコンは「今世紀最も偉大な画家」という評価と共に大絶賛を浴びていた。しかしその頃、ロンドンのホテルの一室でジョージが大量の酒とドラッグに溺れていた。ベイコンとジョージの出会いはそれから7年前に溯る。ベイコンは自宅に盗みに入ったジョージをベッドへ誘い、それから二人は恋人として過ごすようになったのだ。ベイコンは無教養だが無垢なジョージにインスピレーション受け、彼をモチーフとした作品を生み出していった。しかし、その一方で、ジョージはベイコンを取り巻く友人からの嘲笑を受け、またベイコンの強烈な個性に巻き込まれ、次第に精神的を追いつめられていく。そして、その苦痛から逃れるためにアルコールと薬物に依存していくのであった。