「萌の朱雀」の舞台となった奈良県西吉野村で暮らす、六つの家族を描いたドキュメンタリー。 河瀨直美監督は、劇映画「萌の朱雀」の撮影の間1996年の春から秋にかけてスタッフと村人とともに西吉野村で生活した。その生活の中で土地と共に生きる村人たちの生命力に魅せられた監督は、撮影後再び西吉野村を訪れ彼らにカメラを向けた。カメラは山暮らしの幸福や孤独、忘れられない思い出や自らの人生について語る杣人たちを尊敬と慈しみをもって映し出す。 1999年ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭特別賞受賞。