ソ連崩壊後のサンクトペテルブルク。『動くな、死ね、甦れ！』の監督、ヴィターリー・カネフスキーが、路上で生活する子どもたちへカメラを向け、彼らに様々な質問を投げかける。彼らは慣れた手つきで煙草をくわえ、その日暮らしの日々や家族のこと、金稼ぎの方法、好きな歌についてあどけなさが残る顔で答える。カネフスキーは次に犯罪を犯した子供たちが収容された施設へ向かい、彼らにその罪歴について尋ねてゆく。そして、その中に『動くな、死ね、甦れ！』で少年ワレルカ役を演じたパーヴェルを見つける。成長したパーヴェルは窃盗の罪で服役していたのだ。そしてある日、服役中のパーヴェルのもとを、『動くな、死ね、甦れ！』で少女ガーリャ役を演じたディナーラが訪れる。映画出演後、まったく別の人生を歩み再会した二人は、映画撮影の思い出、自分が今考えていること、これから歩んでいく道について語り合うのだった。

作品キーワード：ストリート・チルドレン