東京のチッソ本社で1971年11月から翌年3月に渡って行われた、水俣病患者達と被告であるチッソの交渉の記録。 1971年11月1日。水俣病の患者たちは謝罪と補償を求めてチッソ東京本社前にて座り込みのテント闘争を開始した。12月になると直接交渉が開始されるが、年末にはテントが排除されてしまった。しかし再び設営されたテントのもとで座り込みは継続され、座り込み開始から約3か月後の2月27日についに環境庁の立会いのもと熊本県知事やチッソの社長らが交渉の席に着いた。しかし交渉の末話し合いは決裂し、第三者機関へ調停が委任されることになる。