飯村隆彦が、ニューヨークのETC（Experimental Television Center。レジデンスや許可を与えたアーティストにビデオ・アート制作のためのツールを提供するスタジオ）のもとで制作した作品。飯村は、ニューオーリンズのマルディグラ（謝肉祭）に赴き、パレードでフロート（山車のようなもの）にカメラを向ける（タイトルとなっている「スケアド・トゥ・デス」は、そこに描かれたフレーズのひとつである）。フロートに描かれた文字や絵が画面を横切って流れていく様子は、まるで絵巻物のようである。後半に入ると、冒頭に用いられていたショットが再び登場し、そこからは、激しい色彩をもたらすエフェクトや、細切れなショットをつないでいく編集によって、前半の映像が再構成されていく。

作品キーワード：ビデオアート