ヌーヴェル・ヴァーグを代表する2人の映画監督、ジャン＝リュック・ゴダールとフランソワ・トリュフォー。本作は映画への深い愛情で結ばれた彼らの友情と共闘、そして決別へ至る軌跡を描いたドキュメンタリーである。2人のインタビュー映像をはじめ、ヌーヴェル・ヴァーグの代表的な作品の抜粋や、関係者のインタビューを織り交ぜて描く。 1959年、カンヌ国際映画祭でトリュフォーの「大人は判ってくれない」が認められ、世界中にヌーヴェル・ヴァーグの名が知られることとなった。その後まもなくゴダールが「勝手にしやがれ」を発表。ヌーヴェル・ヴァーグを牽引する監督として共に協力し合い数々の名作を生み出すが、1968年の5月革命の後にゴダールの作品は政治色を強め、2人は別々の道を歩むようになる。やがて1973年にトリュフォーの「アメリカの夜」をゴダールが酷評したことからその友情は決裂してしまう。 ヌーヴェル・ヴァーグの生誕50年を記念して作られた作品。