パブで歌手をしているマギーは、スペイン系の青年ジョージと知り合う。弱者の権利を守ろうとしたために母国パラグアイから亡命することになったジョージに次第に心を開いていったマギーは、自身のつらい過去を語り始めた。彼女には全員父親の違う4人の子供が居り、貧しいながらも幸福に暮らしていた。しかし彼女の留守中に起きた火事で長男が大やけどを負い、社会福祉局から母親失格の烙印を押され、子どもたちを取り上げられてしまったのだ。その後マギーとジョージは恋に落ち、同居を始める。そして二人の間にも子どもが生まれるのだが……。 ケン・ローチ監督が『リフ・ラフ』『レイニング・ストーンズ』に続いて制作した、実話に基づく作品。イギリスにおける官僚的な社会福祉政策の問題を浮き彫りにする。なお、タイトルはマザーグースの歌からの引用である。 第44回（1994年）ベルリン国際映画祭・銀熊賞を受賞。

作品キーワード：家族，ソーシャル・ワーカー