アレクサンドル・アレクセイエフとその妻クレア・パーカーは、ピンスクリーンと呼ばれる自ら発明したアニメーション技法によって多くの作品を制作した。ピンスクリーンとは、ボードに刺さったピンの凹凸によって生まれる陰影を利用した、美しいハーフトーンと独特のメタモルフォーゼが特徴の技法である。 本作は、1972年、NFB（カナダ国立映画制作庁）に招聘された夫妻がNFBのアニメーター達にピンスクリーン技法をレクチャーする様子を記録したドキュメンタリーでノーマン・マクラレンが監督している。 NFBは夫妻のピンスクリーンボードを買い取り、後にジャック・ドゥルーアンがそれを使って「心象風景」を制作した。