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裏町の怪老窟

裏町の怪老窟

The Waxworks / Das Wachsfigurenkabinett

ジャンル

Genre

外国映画/Foreign Film,ホラー/Horror
製作国

Country

ドイツ/Germany
公開年

Release Date

1924
作品分数

Runtime

83 MIN
カラー

Color

B&W (※)
オリジナル音声

Language

サイレント/Silent
概要

Additional
Information

ドイツの演劇界・映画界で舞台装置や美術を手掛けていたパウル・レニが監督を務めたドイツ表現主義映画。歪んだセット美術、コンラート・ファイト演じるイワン雷帝の異様な形相が、狂気に彩られた世界を紡いでいく。また、主人公の若い詩人と彼が恋する蝋人形館主の娘の姿が、詩人の創作する物語の登場人物に投影されるという構成になっており、白昼夢のような空恐ろしい感覚を掻き立てる。この作品の成功によってパウル・レニはハリウッドに招かれることとなった。 遊園地の一角で蝋人形館を営む老人が、そこで展示している蝋人形のための宣伝用の物語を書いてくれる人を求めて求人広告を出した。蝋人形のモデルとなったのはアラビアのカリフであるハールーン・アッラシード、ロシアのイワン雷帝、イギリスの切り裂きジャック。広告を見て蝋人形館を訪れた若い詩人は、空想のおもむくまま物語をしたためる。 まず1話目。パン屋を営むアサドは、貧しいながらも美しい妻ツァラと仲睦まじく暮らしていた。ところがある日、パン屋のかまどの煙が王宮へと流れ込んでしまう。怒ったハールーン・アッラシードはアサド殺害を命じる。しかしパン屋へと出向き妻ツァラを目の当たりにした大臣は、アサド殺害を思いとどまる。大臣からツァラの美しさを耳にした好色なハールーンは、彼女を誘惑しようと企むのだった。一方、ツァラは自分の美しさを鼻にかけるようになっていた。アサドはそんな妻に対して男気を証明しようと、王宮に忍び込んでハールーンの魔法の指環を盗もうと意気込むのだが…。 2話目はロシアの暴君イワン雷帝のお話。彼は毎夜、地下の牢獄で囚人たちが拷問に苦しむ姿を見て悦楽に浸っていた。最後の砂の一粒が落ちた時、名前を記された者が絶命するという恐ろしい砂時計は、イワン雷帝のお気に入りのおもちゃだった。ところがある時、占星術師が「毒薬の調剤師がその砂時計に皇帝の名を記すだろう」と予言する。イワン雷帝は調剤師を処刑する。しかし、貴族の結婚式に出席することになっていたイワン雷帝は、用心のために花嫁の父と衣裳を交換することにする。かくして花嫁の父はイワン雷帝と間違われて暗殺されてしまうのだった。 こうして2つの物語を書き終えた詩人は眠り込んでしまう。すると彼の夢の中に切り裂きジャックが現れて…。

作品キーワード:見世物小屋,劇中劇

スタッフ

Staff

パウル・レニ/Paul Leni 監督/Director

パウル・レニ/Paul Leni 美術/Art Direction

ヘンリク・ガレーン/Hanrik Galeen 脚本/Screenplay

ヘルマー・レルスキ/Helmar Lerski 撮影/Cinematography

キャスト

Cast

ヴィルヘルム・ディターレ/Wilhelm Dieterle 出演/CAST

エミール・ヤニングス/Emil Jannings 出演/CAST

コンラート・ファイト/Conrad Veidt 出演/CAST

ヴェルナー・クラウス/Werner Krauss 出演/CAST

オルガ・ベライエフ/Olga Belajeff 出演/CAST

ヨーン・ゴッドウット/John Gottowt 出演/CAST

注記(※)
  • モノクロのフィルムに染色をほどこしてある。