ヨーロッパ、アラブ、アジアからポリネシアに到る広い地域の中で「マナ」という言葉は特別に大事にされてきました。ユダヤ?キリスト教圏でマナといえば、天から授かる糧のことであり、キリストが空中からパンを取り出して、ひもじい人々に分け与えたことはあまりにも有名な話です。南太平洋の島々などではマナというと「真理」を表します。音楽そのものにもマナは宿っている、と考えてみるべきかもしれません。多くの名曲は作曲した人に言わせると「天から授かった」という感覚に近い、謙虚な心から生まれるらしいのです。（細野晴臣）■ブルガリアの民族舞踊、奄美の子守唄、イタリアのナポリ民謡、他。

作品キーワード：民族音楽，民謡，ハープ