シカゴの公園でピクニックをしている男女を基点にカメラが徐々に上空へと遠ざかり、10の累乗の早さで太陽系、銀河、宇宙へとスケールが拡大していく。やがてカメラは急速にズーム・インし始め、ピクニックをしている男の細胞、さらに原子核にまで迫っていく。 宇宙や物質世界をズームアウト、ズームインで捉えるという発想は、キース・ボーグの『コズミック・ヴュー』という本をヒントにしている。ナレーションを担当しているのは、1982年に発行された書籍版『パワーズ・オブ・テン』の執筆者でもあるマサチューセッツ工科大学のフィリップ・モリソン博士。 同じようなコンセプトのもとに1968年に製作されたエヴァ・スザッズの『コズミック・ズーム』と比較してみるのも面白いだろう。

作品キーワード：ミクロ，マクロ