愉快な百面相
Humorous Phases of Funny Faces / Humorous Phases of Funny Faces
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フィルムが現存し、製作者、制作年もはっきり分かっているため、諸説あるものの、一般的にこの作品が世界最初のアニメーションと言われている。舞台上で客の似顔絵を素早く描く舞台芸人の経験があったブラックトンは、この作品以前に『魔法の絵』を制作しているが、そちらはトリック撮影であり、どちらかというとライトニング・スケッチの記録的要素が濃い。 まず始めに、実写の人間の手がチョークで黒板に男の絵を描き始める。やがて人間の手は消え、チョークの線が自動的に延び、男の絵の横に女の絵が出来上がる。男は女に向かって面白そうに煙草の煙を吹きかける。するとまた実写の人間の手が現れて、黒板消しで男女の絵を消してしまう。次に現れた絵は傘を持った紳士。紳士はよく見るとその腕が切り紙であることが分かる。その次は逆回転が用いられ、黒板消しでぼかされた絵の輪郭が次第にはっきりと現れてくる。最後は絵のピエロが現れ、犬に輪くぐりさせるなどの曲芸をする。この場面も部分的に切り紙が用いられているのだが、いつの間にか切り紙部分も絵に置きかえられ、ピエロが黒板消しでかき消されて作品は終わる。 最古のアニメーションでありながら、描き絵だけではなく、切り紙アニメーションや逆回しの手法も取り入れられたユニークな作品である。
Staff
ジェームズ・スチュアート・ブラックトン/Jemes Stuart Blackton アニメーター/Animator
ジェームズ・スチュアート・ブラックトン/Jemes Stuart Blackton 監督/Director
ジェームズ・スチュアート・ブラックトン/Jemes Stuart Blackton 製作/Producer
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