日本の民話「鶴の恩返し」に材をとった人形アニメーション。ロシアの女性監督が、情緒ある日本の風土を描き、特に日本人形そのものを思わせる造形には驚かされる。 吹雪の中、矢に射抜かれた鶴を助けた老人の家に、夜、見知らぬ女が訪ねてくる。老夫婦は女を家の中に招き入れ、女は礼として見事な反物を織り上げる。ところが反物は強欲な商人に買い取られて、商人はさらに織物を要求するのだった。女は再び機織りの部屋に姿を隠す。しかし老夫婦は、決して機織りの姿を覗いてはいけないという女との約束を破り、部屋の中を覗いてしまう。そこには自らの羽を抜いて機織りをする鶴の姿があった…。

作品キーワード：パペット・アニメーション，ストップモーション