黒坂圭太が日常生活のなかで撮りためた壁面や地面の写真を用いて、それらをコマ撮りすることで制作したアニメーション作品。ぴあフィルムフェスティバル（PFF）1985に入選し、黒坂の出世作となった。 冒頭、暗闇のなかで時折閃光とノイズが瞬く。次第に閃光の間隔が短く、持続時間が長くなったところで、そこに映っているのが壁面や地面のテクスチャを正面から撮影した映像であることが分かる。その後も様々な速度で延々と繰り返される明滅とノイズは、画面上に強烈なフリッカー効果を生み、観客に現実離れした視覚体験をもたらす。

作品キーワード：写真アニメーション，スチール・アニメーション