1997年に公開されて大きな話題となった映画『もののけ姫』。本作は、この映画史に残る作品がどのように生まれたのかを丹念に解き明かそうとするドキュメンタリーの第二章である。ここでは主に、映画制作と平行して展開されていたプロデューサー鈴木敏夫の奮闘ぶりに迫る。彼は、作家が「作ること」を尊重しながらもそれを「売ること」に徹底的にこだわる。有名なキャッチコピー「生きろ。」の誕生秘話をはじめとして、『もののけ姫』が社会現象化する下地をつくったと言えるジブリの広報戦略と、それを実現させたスタッフたちの働きを紹介。またカメラは、第一章に引き続き、原画、動画、仕上げ、美術、CG、撮影など、各パートの仕事ぶりや、カウンターテナー米良美一と宮崎監督との共同作業の様子を捉えている。

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