エヴゲニー・バウエルによる悲劇的なドラマ。バウエル最後の作品。 ゾーヤ夫人は夫が10年前に亡くなって以来、視力を失う危険のある病気を患っている娘リーを溺愛して暮らしていた。ゾーヤ夫人にはドミトリーという求婚者がいたが、娘の病気が治るまで結婚を待ってほしいとドミトリーに頼むのだった。 ある夏、ゾーヤ夫人はリーの健康のために休暇をクリミアで過ごすことにするが、そこでリーがドミトリーを愛していることを知ってしまう。ゾーヤ夫人はリーの病気が悪化することを恐れて、ドミトリーにリーと結婚するように懇願するが…。