アッシャー家の末裔

The Fall of the House of Usher ／ La chute de la maison Usher

ジャンル Genre

外国映画/Foreign Film，ホラー/Horror

製作国 Country

フランス/France

公開年 Release Date

1928

作品分数 Runtime

47 MIN

カラー Color

B&W （※）

オリジナル音声 Language

サイレント/Silent

概要 Additional Information

妖気をこめた靄が立ち込め、木枯らしが吹く晩秋の夕暮れ。ひと気がなく、じめじめとした沼地の中にアッシャー家の古い館がある。館の主ロデリックは、代々の習わしに従って妻マデリーンの肖像画を描き続けていた。筆がすすむにつれて妻は生気を失い、日々衰弱していく。そんなある日、ロデリックの友人である医師が館を訪ねてきた。医師は荒廃した館の様子を訝しがるが、ロデリックは招いた客人のことも忘れたように筆をもつ衝動にかられ、ついに肖像画を完成させる。するとそれと同時に、マデリーンは息絶えてしまうのだった。ロデリックと医師は彼女の亡骸を棺に納めるため、墓穴へと運ぶのだが……。「映画は視覚的な詩」であると定義するジャン・エプスタン監督が、1920年代半ばのアヴァンギャルド映画に啓発されて制作した作品。原作はエドガー・アラン・ポーの『アッシャー家の崩壊』（1839年）を土台として、同じくポーの『楕円形の肖像』『リジイア』の要素を加味したものとなっている。エプスタンは「フォトジェニー」論に基づき、大胆なクローズ・アップ、幻想的なパン・フォーカス、ユニークな構図とモンタージュ、多重露光などの技法を駆使して、映画の詩的表現を追及した。

作品キーワード：葬列，稲妻

スタッフ Staff