チェコの作曲家、レオシュ・ヤナーチェクの詩的告白を、彼の後期オペラと交錯させながらミニチュアのセットの中に描いた作品。ヤナーチェクはプラハ、ライプチッヒ、ウィーンで音楽を学び、ブルノに音楽学校を開設、後にプラハ音楽院教授となり、スメタナ、ドヴォルザーグの民族的ロマン派音楽の後を継いでチェコ近代音楽の基礎を作った人である。モラヴィアの民謡、民族音楽の収集にも力を注いだ彼の作品はそうした伝統に深く根ざしている。歌劇や合唱曲に異色の作品を残し、代表作には歌劇「イェヌーファ」、「カチャ・カヴァノヴァ」、「スラブ・ミサ曲」、弦楽曲、管弦楽狂詩曲、交響詩などがある。

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