道化師ココが活躍するマックス・フライシャー監督の「インク壷」シリーズの手法を逆用し、1923年、ウォルト・ディズニーはアニメーションの中に実写の少女アリスを入れ込む手法で『アリスの不思議の国』を製作した。ところが買い手がつかずアブ・アイワークスとともに創立したラフォグラム社は倒産。しかしついに配給業者が現れ、ウォルトはカンザスシティからハリウッドに移り、アリスをシリーズ化し成功を収めた。この作品はその「アリス・コメディ」シリーズの中の1本。 猫のジュリアスと共に海水浴に来たアリス。クロスワード・パズルがもう少しの所で解けず困っている。ところがクロスワード・パズルのコレクターである山猫のピートは、自分のコレクションにはないそのパズルをアリスから盗もうとするのだった。それを阻止するために、ジュリアスが大奮闘する。