大物投資家ニコラス・ヴァン・アルスタインは、長老ニックとして名を馳せているニューヨーク金融街の大物。その子息バーティーは世間知らずの馬鹿息子だ。ある日、バーティーは悪友たちに連れられ賭博場を訪れるが、警察の手入れに遭い、そのことが新聞沙汰になってしまう。怒ったニックに勘当されてしまったバーティーは、自立するために金融ブローカーの職につく。そしてニックの里子である恋人アグネスと結婚することを決意する。挙式の日、アグネスのウェディング・ドレス姿を見てニックの頑な心は解きほぐれ、バーティーはついに結婚の許可を得る。ところが、結婚式の最中に何とニックの娘婿の死んだ愛人「ヘンリエッタ」の娘が姿を現す。ずるがしこい娘婿は隠し子騒動の罪をバーティーになすりつけ、結婚式は中止になってしまうのだった。落胆するバーティーは、気晴らしのために証券取引所を訪れる。新メンバーとして手荒い歓迎を受けたのも束の間、やがて取引所は株の暴落で大騒動が起こる。娘婿がニックの留守中に「ヘンリエッタ鉱山」の持株を売り崩したのだ。「ヘンリエッタ！」の掛け声でどよめく証券取引所。結婚中止の引き金になった名を聞きたくないバーティーは、その呼び声を止めるために奔走するのだった…。 ダグラス・フェアバンクスの初演で大ヒットしたブロードウェイの舞台の映画化。当初はフェアバンクスが主演する予定だったが、折り合いがつかずキートンが起用されることになり、彼の長編主演デビュー作となった。

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