イザイホー
Izaiho
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本作は、1966年に沖縄・久高山で行われた神事「イザイホー」を記録したドキュメンタリーである。 久高山はかつて琉球王国の聖地で、そこでは「男は海人(漁師)」「女は神人(神職者)」と伝えられてきた。イザイホーは、島で生まれ育った30〜41歳までの既婚女性(ナンチュ)が「神女」になるために執り行う神事であり、12年に一度、丑年の旧暦11月15日から4日間行われる。ナンチュたちは、祭礼のひと月前に御嶽(ウタキ)と呼ばれる場所に行き、神々から霊力(セジ)を授かる。そして11月15日より、夕神遊びや髪垂れ遊び(カシラタレ遊び)などの儀式を通して、男兄弟を守護する「姉妹神」(オナリ神)、家や村の繁栄を願う「神女」へと生まれ変わり、島の祭祀集団に参加する資格を得るのである。 イザイホーは、沖縄で行われる祭りのなかでもとりわけ重要視され、民俗学者などのあいだでも高い関心を集めていたが、島の過疎化などが原因で、1978年以降は一度も行われていない。1966年に撮影された本作は、それまで島の人びとだけの秘祭であったイザイホーを初めて映像化した非常に貴重な記録であると言えるだろう(なお1978年のイザイホーについては、島民の協力もあり、ドキュメンタリー映画や写真集、書籍など多くの記録が残されている)。
作品キーワード:来訪神信仰,映像人類学
Staff
北村 皆雄/Minao Kitamura 監督/Director
北村 皆雄/Minao Kitamura 脚本/Screenplay
北村 皆雄/Minao Kitamura 構成/Constitution
北村 皆雄/Minao Kitamura 制作/Studio
市川 雅啓/Masahiro Ichikawa 撮影/Cinematography
北林 谷栄/Tanie Kitabayashi ナレーション/Narration
MATERIALS CONTAINING TITLE