季節と天候によって刻々と表情を変えるモンブランの姿を、山岳映画の父アーノルド・ファンクが取り上げた作品。 雪と氷に閉ざされたモンブラン山頂に近い気象観測所で、若い科学者ハンネスがひとりで観測を続けていた。或る時、山麓にある天文台の博士とその美しい娘ヘラがこの観測所を訪れた。ヘラとハンネスは互いに惹かれ合うが、ある行き違いが原因で、ハンネスはヘラが友人のワルターを愛していると思い込んでしまう。恋に破れたハンネスはヘラへの想いを断ち切り、山頂に留まり研究に打ち込む決意をする。ところが、春の訪れとともにモンブランは大暴風雪に襲われ、吹雪に閉じ込められ凍傷を負ったハンネスは、一縷の望みを託してSOS信号を打った。その信号を受け取ったヘラは、友人のパイロットに懇願してハンネスを救助しようとするのだった。 健康美あふれる娘役はレニ・リーフェンシュタールが演じている。

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