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難船ス物語 第壱篇 猿ヶ島

難船ス物語 第壱篇 猿ヶ島

Nansensu monogatari daiippen sarugashima

ジャンル

Genre

アニメーション/Animation
製作国

Country

日本/Japan
公開年

Release Date

1930
作品分数

Runtime

28 MIN
カラー

Color

B&W
オリジナル音声

Language

サイレント/Silent (※)
概要

Additional
Information

嵐のために船の甲板から海へと投げ出された赤ちゃん。赤ちゃんを乗せた箱は波に乗り、やがて猿の住む南の島に流れ着いた。初めて人間を見て驚く猿たちに、猿の長老は「猿になる前の尾のない下等動物だ」と説明する。赤ちゃんはメスの猿の乳を飲んで育てられ、猿の言葉を操る少年へと成長する。ところが、下等動物として蔑まれていた少年が猿たちよりも有能な面を見せ始めると、少年は猿たちに疎まれるようになり、島の中で孤立していくのだった。 政岡憲三のデビュー作である切り紙アニメーション。しかし、特に少年のキャラクターは細かいパーツに分かれているわけではなく、紙に描いた動画をそのまま切り抜いて使用しているので、その形も動きも実になめらか。猿との競走で森の中を疾駆する長い横移動のシーンは思わず見惚れてしまう。また、椰子の木に飛び移りながら断崖を下りるラスト・シーンも実にダイナミックだ。暗雲立ち込め、水しぶきの舞う冒頭の嵐のシーンや、うっそうとした南の島の森の中など、背景描写も簡素だが印象に残る。続編に「難船ス物語・第弐篇・海賊船」があったが、そのフィルムは現存していない。

スタッフ

Staff

政岡 憲三/Kenzo Masaoka 監督/Director

清水 秀雄/Hideo Shimizu 脚色/Adapted Screenplay

清水 秀雄/Hideo Shimizu 原作/Original Work

澤登 翠/Midori Sawato ナレーション/Narration(弁士)

注記(※)
  • DVD「日本アートアニメーション映画選集 2」には、弁士・澤登翠による活弁が収録されている(弁士・音楽付き音声選択可)。