視覚的論理(と非論理)(抜粋)
Visual Logic (And Illogic)(Excerpt)
Genre
Country
Release Date
Runtime
Color
Language
Additional
Information
実験映画やメディア・アートのパイオニアのひとりである飯村隆彦が、哲学者・ヴィトゲンシュタインの初期の理論である「写像理論」(Picture theory)に触発されて制作した『視覚的論理(と非論理)』(金子遊による飯村隆彦インタビュー「70年代以降のビデオ・アートと概念芸術」(映画芸術ウェブサイト、2010年)を参照)。本作はその「抜粋版」であり、飯村自身が編集を行っている。 彼は、フィックスとパンというミニマムなカメラの操作による映像に、例えば「This is picture A」と「This is not picture A」といったフレーズを呟く声とを組み合わせることで、視覚的に示されているものと言葉で示されているものとの矛盾をつくりだす。ここで彼の念頭にあったのは「時間のなかの論理」だという。映画の中で展開される論理と非論理はーー紙の上に記されるそれとは違ってーー仮にそこに矛盾があったとしても、観賞者の記憶している範囲でしかその矛盾に気づくことができない。飯村はこの映画制作を通して、時間と論理、そして記憶と論理の関係について思考しようとしたのである。
作品キーワード:記号,イコール,ビデオアート
Staff
飯村 隆彦/Takahiko Iimura 監督/Director
MATERIALS CONTAINING TITLE