アメリカ軍隊内部をリアルに描いたジェームズ・ジョーンズの小説の映画化。1941年、第二次世界大戦直前のホノルルを舞台に、アメリカ陸軍の腐敗と男女の愛を描く。 第二次世界大戦直前の夏、ホノルルの兵営にプルーイットという青年が転属してきた。ボクシングに夢中な中隊長はプルーイットがミドル級チャンピオンだったことを知ると彼にボクシングのチームに入ることを勧めるが、彼は前の部隊でボクシングの練習中に相手を失明させて以来ボクシングをやめており、その勧めを断ってしまう。そのことがきっかけとなり、プルーイットへの虐待行為が始まった。そんな中、イタリア系アメリカ人の一等兵アンジェロはプルーイットの唯一の味方だった。一方、曹長のウォーデンはプルーイットとアンジェロを気遣いながらも、中隊長の妻カレンと不倫の仲にあった。ある日、アンジェロが無断外出して酒に酔い逮捕されて営倉入りとなってしまう。アンジェロは営倉係のファツォーにひどい虐待を受け、脱走してプルーイットのもとに逃げのびたが絶命してしまう。プルーイットは復讐を誓い、ある夜、町かどでファツォーと決闘し彼を倒すが、自身も重傷を負ってしまう。そして12月7日の朝、日本軍が真珠湾を攻撃した。それを知ったプルーイットはよろめく体で兵営に向かったが……。 第26回（1953年）アカデミー賞・作品賞、、監督賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、撮影賞（白黒部門）、録音賞、編集賞、第7回（1954年度）カンヌ国際映画祭・特別賞などを受賞。

作品キーワード：戦争，パールハーバー