家族
A Wedding(Where Spring Comes Late) / Kazoku
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高度経済成長期の日本を舞台に、ある一家族が辿る長崎から北海道までの旅を描いたロード・ムービー。長崎の小島に暮らす精一は、会社の倒産を機に、妻と父、2人の子供を養っていくために北海道の開拓村への移住を決断。当初は精一が単身で移住する予定であったが、様々な事情から家族全員で北海道を目指すことになった。そして彼らは列車を乗り継ぎ、数多くの試練にさらされながら、日本列島を横断する過酷な旅に出る……。 『故郷』(1972年)、『遙かなる山の呼び声』(1980年)と併せて、倍賞千恵子が「民子」を演じる「民子三部作」の一作目として知られる作品である。『「郊外」の誕生と死』(1997年、青弓社)において評論家の小田光雄が詳細に記述しているように、1960年代の後半から70年代初頭にかけて、日本では、高度経済成長に伴う急激な風景の変貌があった。そうした変化のただ中で撮られた本作は、劇映画の体裁をとってはいるが、映画の冒頭に示される「この作品には俳優以外にロケーション現地の方々が大勢出演しています」というテロップからも窺えるように、ある一家族のフィクションの旅を通して当時の日本各地の風景を記録してみせた、一種のドキュメンタリーとしても見ることが可能だ。同様に風景の変化を過敏に察知した足立正生や松田政男らによって本作の前年・1969年に制作された風景映画『略称・連続射殺魔』などと比較してみれば、それぞれの制作者たちの時代への態度、風景観の違いを読み取ることができるだろう。
作品キーワード:万国博覧会,万博,ドキュメンタリー・タッチ
Staff
山田 洋次/Yoji Yamada 監督/Director
山田 洋次/Yoji Yamada 原作/Original Work
山田 洋次/Yoji Yamada 脚本/Screenplay
三嶋 与四治/Yoshiharu Mishima 製作/Producer
宮崎 晃/Akira Miyazaki 脚本/Screenplay
高羽 哲夫/Tetsuo Takaha 撮影/Cinematography
岩井 巌/Iwao Iwai 編集/Film Editing
佐藤 勝/Masaru Sato 音楽/Music
佐藤 公信/Kiminobu Sato 美術/Art Direction
Cast
倍賞 千恵子/Chieko Baisho 出演/CAST
井川 比佐志/Hisashi Igawa 出演/CAST
笠 智衆/Chishu Ryu 出演/CAST
寺田 路恵/Michie Terada 出演/CAST
春川 ますみ/Masumi Harukawa 出演/CAST
前田 吟/Gin Maeda 出演/CAST
穂積 隆信/Takanobu Hozumi 出演/CAST
犬塚 弘/Hiroshi Inuzuka 出演/CAST
桜井 センリ/Senri Sakurai 出演/CAST
石橋 エータロー/Etaro Ishibashi 出演/CAST
ハナ 肇/Hajime Hana 出演/CAST
安田 伸/Shin Yasuda 出演/CAST
渥美 清/Kiyoshi Atsumi 出演/CAST
三崎 千恵子/Chieko Misaki 出演/CAST
MATERIALS CONTAINING TITLE