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利用状況

生年月日

Date of Birth

1896/01/02
没年月日

Date of Death

1954/02/12
出身地

Birth Place

ポーランド/Poland,ビアリアストク
経歴

Biography

戦前の旧ソ連で活躍し、カメラの眼とモンタージュの技法で表層下の真実を捉えようとした前衛記録映画作家。1915年、モスクワに移住。内戦時、宣伝活動に従事し扇動列車で国中を駆け巡り、その中で長編記録映画を作り始めた。22年には<キノクス>グループを結成、劇映画を攻撃するマニフェスト宣言を発表して、「レフ」(左翼)誌にも参加した。彼のグループは<キノ・グラース/映画眼>グループとも呼ばれ、徹底した実写記録精神で虚構を廃し、さらに高速度撮影など映画的手段のもつ可能性を徹底的に開拓した。29年の「カメラをもった男」は記録映画・実験映画史上の金字塔的作品となった。トーキー期に入っても、「レーニンの三つの歌」などの野心作を生み出すが、30年代から台頭してきた社会主義リアリズム路線の中で「形式主義」の批判を受け、活動は制限されていった。ヴェルトフの死後、1950年代後半になるとフランス映画の若い世代は、ヴェルトフの思想を全面的に展開した記録映画の系列であった<キノ・プラウダ>のフランス語訳である<シネマ・ヴェリテ>の旗を掲げ、その中の一人であるゴダールは自らのグループを<ジガ・ヴェルトフ集団>と称するまでになる。