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五つの哲学的童話

五つの哲学的童話

Five Filosophical Fables

ジャンル

Genre

映像作品/Visual Arts
公開年

Release Date

1967
作品分数

Runtime

47 MIN
カラー

Color

B&W
概要

Additional
Information

『小津安二郎の美学 映画のなかの日本』(1978年)などの著作で日本映画の世界への紹介に貢献したことで知られる映画監督・批評家のドナルド・リチーが制作した、ピアノ演奏をBGMに役者たちが台詞無し・身振りのみで表現する「現代の寓話」。五つのエピソードからなるオムニバス作品で、三島由紀夫の激賞を受けたという。 第一話では、ひとりの女を巡って二人の男が争い、一方の男がもう一方の男を追い回す。追われた男は身を守ろうと必死になるが、その行為が却って自らを危険に晒してしまうことになる。第二話は、自分の妻を「製造」した男がその妻に反逆される。第三話は、花見をする四人家族のうちのひとりがシートの上に寝かせられ、他の三人によって食べられてしまう。第四話は、街中を逆立ちして歩く男が公園で一人の女に出会い、恋仲になり、二人で逆立ちをして歩いていく。第五話は、リチーの見た夢がもとになっており、パーティー会場でひとりの男がスーツを脱ぎ捨てて、全裸のまま街や海を堂々と歩き、山のほうへと駈けていく。 リチーは、日本マイム研究会の寸劇を観賞した時にこの映画のアイデアを思いついたと語っており(イメージフォーラム「ドナルド・リチー映画回顧展」ウェブサイトより)、作中にはその研究会のメンバーが役者として出演している。

作品キーワード:パントマイム,ブラックユーモア,アヴァンギャルド

スタッフ

Staff

ドナルド・リチー/Donald Richie 監督/Director