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折鶴お千

折鶴お千

The Downfall of Osen ( The Paper Cranes of Osen ) / Orizuruosen

ジャンル

Genre

日本映画/Japanese Film
製作国

Country

日本/Japan
公開年

Release Date

1935
作品分数

Runtime

90 MIN
カラー

Color

B&W
オリジナル音声

Language

サイレント/Silent (※)
概要

Additional
Information

泉鏡花の「売色鴨南蛮」を基に、哀しい女の運命を描いた作品。 神田明神の境内近くの路地裏。お千は、詐欺などの悪事で金儲けをする熊沢の情婦として、その手伝いをさせられる日々を送っていた。そんなある日、お千は、神社の境内で自殺を図ろうとしていた宗吉と出会う。宗吉は、故郷に祖母を一人残し医者になるために上京したものの、貧しさから勉強するどころか食べることにも事欠くようになり、辛い生活に耐えかねて自殺を図ったのだった。お千は宗吉を家に連れ帰ると、弟のように面倒をみるようになる。以降、宗吉は熊沢のもとで下働きをして暮らしていたが、熊沢とその仲間からの手ひどい仕打ちに耐えきれず再び命を断とうとし、再びお千によって助け出された。お千と宗吉は熊沢のもとを逃れ、御徒町の裏通りに新居を構え暮らすようになる。お千は宗吉を念願の済生学舎の夜学へ通わせ、そのためならば体を売ることすらいとわなかった。しかし、幸せな日々もつかの間、お千が風紀係に逮捕されてしまう。お千に追いすがる宗吉だったが、その時、人力車にはねられてしまう…。数年後、宗吉は立派な医学博士になっていた。宗吉をはねた人力車に乗っていたのが医学界の権威、近藤博士だったのだ。近藤博士の世話で出世した宗吉は、電車の待ち合い室でお千に再会する。しかし、お千は遊郭から遊郭へと転々とした結果、精神に異常をきたしていたのだった。 監督の溝口健二は、トーキー全盛期になっても「説明サウンド版」として活弁上映を選んだ。本作は、音楽のみが収録されているサウンド版である。

作品キーワード:回想,狂人

スタッフ

Staff

溝口 健二/Kenji Mizoguchi 監督/Director

泉 鏡花/Kyoka Izumi 原作/Original Work

高島 達之助/Tatsunosuke Takashima 脚本/Screenplay

三木 滋人/Shigeto Miki 撮影/Cinematography

小栗 美二/Yoshiji Oguri 美術/Art Direction

小笹 庄治郎/Shojiro Kozasa 衣装/Costume

キャスト

Cast

山田 五十鈴/Isuzu Yamada 出演/CAST

夏川 大二郎/Daijiro Natsukawa 出演/CAST

芳沢 一郎/Ichiro Yoshizawa 出演/CAST

芝田 新/Shin Shibata 出演/CAST

鳥井 正/Tadashi Torii 出演/CAST

藤井 源一/Genichi Fujii 出演/CAST

北村 純一/Junichi Kitamura 出演/CAST

滝沢 静子/Shizuko Takizawa 出演/CAST

中野 英治/Eiji Nakano 出演/CAST

伊藤 すえ/Sue Ito 出演/CAST

注記(※)
  • 弁士・松田春翠、澤登翠による活弁音声が収録されており、いずれかの音声を選択することができる。