雪夫人絵図

A Picture of Madame Yuki(Portrait of Madame Yuki) ／ Yukifujinezu

ジャンル Genre

日本映画/Japanese Film

製作国 Country

日本/Japan

公開年 Release Date

1950

作品分数 Runtime

86 MIN

カラー Color

B&W

オリジナル音声 Language

日本語/Japanese

概要 Additional Information

原作は舟橋聖一の同名長編小説。旧華族のお嬢様だった雪がサディスティックな夫に苦しめられながらも、体は夫を求めずにはいられないという、女の葛藤と苦悩を艶かしいエロティシズムで描き出す。雪夫人は旧華族信濃家に生まれ育ち、やがて放蕩者の直之を養子に迎えて結婚した。しかし、直之は雪夫人を熱海の別荘においたまま、京都の愛人、綾子と遊びまわっていた。そんな折、東京の本邸で雪夫人の父親が亡くなり、雪夫人は東京に駆けつけることになった。新しくやって来た女中の浜は、箱根の山のホテルに逗留している方哉と一緒に雪夫人の世話をするため東京に向かった。方哉は、父親が信濃家に出入りのあった琴の師匠だったことから、幼い頃より雪夫人とは親しく、彼女に想いを寄せていた。雪夫人も方哉をただ一人頼りにしていたが、心身ともに征服されている直之と離婚する勇気はなかった。そんな雪夫人を歯がゆく思った方哉は、雪夫人がいつでも独立できるようにと、雪夫人に熱海の別荘を旅館にして女将になるように提案する。雪夫人は旅館に宇津保館と名付け経営を始めるが、財政的に苦しくなった直之が乗り込んできて、経営を愛人の綾子にやらせようとするのだった。雪夫人はその横暴さに離婚を決意して直之を訪ね京都へ向かうが、またしても直之の前でその決意は崩れ去り、絶望して自殺を図る。そして、この騒ぎで雪夫人は直之の子供を宿していることを知るのだった…。

作品キーワード：芦ノ湖

スタッフ Staff