世界最古の科学博物館、パリ国立自然史博物館では、1994年に25年間閉鎖されていた動物学大ギャラリーの大改修が決定した。本作は動物の剥製による「進化」の大ギャラリーのリニューアル工事の過程を描いたドキュメンタリーである。長い間館内で大切に保管されていたおびただしい数の剥製たちは、リニューアルに向けてその痛んだ部分を修繕され、彩色し直されてその存在感を取り戻してゆく。リニューアル工事の空間構成を行なったのは、映画監督でもあるルネ・アリオ。数百体の剥製達が大行進する、その巨大なスケールの展示は圧巻である。 1994年ポポリ映画祭最優秀ドュメンタリー研究映画賞他受賞。